インタビュー

歌謡ポップスチャンネルの「夏の太鼓判」新沼謙治さんに、「ふるさとは今もかわらず シンフォニック・バージョン」についてのお話をお伺いしました!

新沼謙治インタビュー

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━━━━━「ふるさとは今もかわらず」をつくられた経緯を教えてください。
震災後、田舎に帰って川の近くを歩いていたときに、自分の生まれ育った場所なのでいろいろな想い出を巡らせていたのですが、朝早かったので、ものすごくすがすがしい気分になったんです。その時の気分というのは、昔から何度も味わってきているもので、なんとか歌にできないかなと思っていたら、歌い出しの「爽やかな~」というメロディーがすっと出てきたんですよ。「朝靄の中を~静かに~流れる川~」まではメロディーがすぐできましたね。

僕は岩手県大船渡市立大船渡第一中学校の卒業で母校になります。ちょうど震災の年にそちらで50周年式典の講演を頼まれていたのですが、震災が来てしまいました。後に、少し時期がずれたのですが、是非講演をしてほしいと学校から依頼がありましたので、講演の後に、こういうときなのでみんなで歌を一緒に歌って一つになって終わりたい、それができたらいいなというイメージがあったんです。そこでこの曲を完成させて学校で歌いたいなと思ったんですよ。

曲をつくっていく中で、コーラスを入れたいなと思い、長崎にいる知り合いでクラシック系の学校の指導者をしている方に譜面を書いてもらい、中学生合唱団の皆様に歌ってもらいました。そしてもう一つ力を借りようということで昔会ったことのあった横尾忠則さんにジャケットイラストをお願いすることになったんです。今までとは違う方たちとお付き合いすることができて、その方たちの影響がものすごい大きいですね。みんながこの曲を聴いたときに「学校のにおいがする」「教室のにおいがする」って言ってくれる方もいました。この曲をNHKで歌ったときの皆様の反応が大きくて、今回こういうかたちで発売することになったんです。

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━━━━━今回「夏の太鼓判」に選ばれたことについていかがでしょうか。
合唱曲なので多くの人に聴いてもらって、いろいろなところで合唱で歌ってもらいたいですね。合唱ってみんなで歌うと気持ちいいんですよね。合唱したことのない人でも歌ってみてそんな気分になれたらなと思いますね。

━━━━━最後に視聴者の皆様にメッセージをお願いします。
僕は子供のときから歌がとても大好きなんです。音楽の中にもっともっと楽しさをいっぱい求めていって、自分にあった音楽を見つけていってください。そうすると音楽ってこんなに楽しいんだっていうのがわかりますよ。
(インタビュー:2013年7月)

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