特集

放送は終了しております。
1970年~80年代に一世を風靡したアイドルやアーティストなどの当時のライヴ映像を厳選してお届けする「ゴールデンライヴシリーズ」。
今回2012年10月からスタートしたシリーズ第2弾は、人気アーティストバンドに着目!
懐かしの名曲をライヴとともに振り返ります!

「TIME the MOTION LIVE」「SILENT FICTION TOUR」

「TIME the MOTION LIVE」「SILENT FICTION TOUR」

人気絶好調の1990年2月11日に東京・NHKホールで収録されたコンサート映像『TIME the MOTION LIVE』と1992年に発売された『SILENT FICTION TOUR』を併せて編集し番組化! どちらも現在までDVD発売されておらず、当時のVHSやLDは希少価値が高い作品です。


【歌唱曲】
♪「Hold On Me」
♪「両手いっぱいのジョニー」
♪「TIME GOES BY」
♪「DREAMER」
♪「TOGETHER」
♪「いい子を抱いて眠りなよ」 他

「「TIME the MOTION LIVE」「SILENT FICTION TOUR」」放送日程はこちら

ライヴコラム

 ロックが徐々に市民権を得始めた1985年頃、中村あゆみ(84年9月デビュー)や渡辺美里(85年5月デビュー)など、確固たる実力とアイドル的人気を持つ10代の女性ヴォーカリストが次々と登場しました。
 18歳のとき、シングル「Never Say Good-Bye」(85年10月21日)でデビューを果たした小比類巻かほるもその一人です。ブラック・ミュージックをベースとした高い音楽性と、ソウルフルなヴォーカルが彼女の大きな魅力ですが、その音楽性の極致と言えるのが89年11月11日にリリースされたアルバム『TIME the MOTION』です。

“プリンス”プロデュース作品を2曲収録し、残り9曲はセルフ・プロデュースとなっている同アルバムは、コンセプト・ワークから最後の編集まで、100%彼女自身の考え方が投影されているという意欲作。番組前半はそのアルバム・リリ-ス時に開催されたツアー〈TIME the MOTION〉から、90年2月11日に東京・NHKホールで行われたツアー・ファイナルの様子をオンエア。プリンス・プロデュースの「MIND BELLS」や、後にアルバムからシングル・カットされた「いい子を抱いて眠りなよ」など、小比類巻かほるの高い理想が現実化した躍動感あふれる映像は必見です。

 続いて後半は、91年9月25日にリリースされた『SILENT』に伴う〈SILENT FICTION TOUR 1991〉のライブ映像。『TIME the MOTION』でブラック・ミュージックに傾倒した音楽性は前作の『DISTANCE』(90年10月10日)まで引き継がれましたが、土屋昌巳をプロデューサーに迎えた本作はポップス寄りの作品となっています。しかしながら、ただのアルバムではありません。通常、良いテイクを繋ぎ合せて1曲に仕上げるヴォーカル・パートを、なんとすべてワン・テイクで録音してしまったというのです。その出来は彼女自身をして「史上最強」と言わしめるほどのものになりました。ヴォーカリストとして冴えわたる小比類巻かほるの歌声は圧巻です。

 志向している音楽が異なる2つのライブ映像から構成されている変則的な内容ながら、全編を通して散漫な印象にならず、視聴者側も最後まで“熱さ”を持って見ることができるのは、小比類巻かほるというアーティストに“太い芯”があるからだと思います。

佐々木浩二

バックナンバー

安全地帯
安全地帯
小比類巻かほる
小比類巻かほる
チューリップ
チューリップ
アリス
アリス
BUCK-TICK
BUCK-TICK
TM NETWORK
TM NETWORK
やしきたかじん
やしきたかじん
KAI BAND
甲斐バンド